
結論から言うと晴天の霹靂のような日だった。
知人から「連れてってくれ」と話の流れで誘われ、
まったく山菜採りの経験の無い知人と、
今年アイヌネギ採り2年生の自分が
函館恵山方面へ山菜採りへ行く事になった。
ドライブがてら、楽しい山菜採りになる予定だったのだが・・・。

上湯川のトラピスチヌから南茅部方面へ進んで、
ここを曲がる。
函館恵山線。
道路脇の草わらに、
たくさんの車が停まっているのを目にするが、
アイヌネギ採りの連中。
釣りもそうだが、
人それぞれ自分の場所ってのがある。
ていうか、ジムニーが多いな。
ジムニーミーティングかと思ったぜ。

山菜採りの師匠から去年教えてもらった場所に入る予定が、
入れない状態でいきなり予定が狂う。
仕方がないので、去年自分で発掘した場所へ。
とはいえ、結構な人が入っているだろう。
川を渡らないといけないし、
アイヌネギがたくさんあるのは崖だったりで
なかなかに難易度の高いステージだ。

ド素人の知人に、
去年、山菜採りの師匠から教えてもらった事を伝える。
これは、アイヌネギじゃないぞとか、
アイヌネギはこう採れとか。
師匠の教えと、
昨年、初めてアイヌネギ採りをした記事は上のリンクより。

アイヌネギ、キトビロ、行者ニンニク。
色々な呼び名があるが、あるじゃん。
アイヌネギ、キトビロ、行者ニンニク。
時期的に早いかなと思ったが、
むしろ丁度良いくらい。

■熊には注意したい
今回は装備をしっかり。
登山用シューズ、ウェア、杖、熊よけ鈴。
リュックには非常用の食料、水、モバイルバッテリー、身分証明書、
コンパス、サビオ、ラジオ、鈴などなど。
欲を言えば、クマよけスプレーと、ビーコンも欲しいくらいだ。

知人に装備をあらかじめ伝えておいたのだが、
ナイキの通気性の良い靴で来やがった。
なめてるな。
ウェアはナイキのウェア。
それは良きだが、
靴は案の定、川渡りでビジョビジョに濡れていた。

■書きたい事がありすぎる・・・
しかし書ききれん。
とりあえず、知人が崖からすべり落ちた。
調子にのって急な崖に登り、
すべり落ちた先が川で ずぶ濡れ。
すぐに駆け付けたが、幸いケガは無いらしく。
ナイスファイトだろ!?
と言ってきた時は、
ぷだぐど!!この野郎(方言)と怒った。
アイヌネギを採りに来たのに、
知人の動きが気になり全然集中できん。
いや・・・。
知人を連れてきたからには自分にも責任はある・・・。
知人は濡れた服で
その後もアイヌネギを採ったおかげで、
信じられないくらいドロドロ。
帰りにラーメンを食べる予定だったが、
中止せざるを得ないレベル。
知人の車で来た事が、唯一の救いだ。

確かに斜面とかに、良いアイヌネギがあったりする。
環境が良いのか、単に他の人が採れなかったのか。
でも平らな場所でも、
落ち葉の影や、木の影にも探せばある。
あと、今がピークとばかりに、
今回、自分達が入った場所には他にも人が複数人。
急斜面を登る人や、
見えなくなるくらい山奥に入って行く人もいて、
やっぱり自分はまだまだ素人だと思うのだが、
手前の方でチマチマとアイヌネギ採り。
熊も恐いが、ケガや事故には気をつけないとなと、
知人を見て改めて思ったな。
八百屋で買うのが一番だとも。
山菜師匠も、
熊より人間の方がこわいと言っていたし。

やっぱり初めての山菜採りの
知人に採らせてあげたいから。
自分の収穫はこれだけ。
まだ、山で育ててあげたいアイヌネギも多かったしな。
人にあげるほど収穫するんじゃなくて、
自分が食べる量を山からいただく。
そんな感じ。
帰りに知人から、またアイヌネギ採りに近々行こうと誘われたのだが、
今がアイヌネギの最高の瞬間であって、
これから先は味が落ちると聞いている
なんて理由をつけて断ったが、
まだもう少しアイヌネギは楽しめそうだ。